Daggerfall アーティファクト一覧
 UESPにある説明文から訳します。

◆Auriel's Bow
 Auriel's Bowは気品溢れるEleven Longbowの姿をとり現れる。しかし、Tamrielの歴史上最も強力な武器の一つでもある。伝えられるところでは、姉妹品であるAuriel's Shieldのように、エルフの偉大なる半神半人が創り使ったものとされる。弓はいかなる矢も死の弾丸へと変え、それを使いこなすものには多少の攻撃ではびくともしなくなる力を与える。しかし、Aurielの力を注がれることが無いと、弓は己が蓄えているエネルギーを力へと変えるのである。一旦このエネルギーが使い果たされるならば、弓は消え去り再び何処かに姿を現すとされる。一番新しく発見された際は、何百年分もの噂が付きまとった。

◆Auriel's Shield
 Auriel's Shieldは、神話上の存在に近いエルフの神Aurielがかつて所有していたEbony Shieldであり、使いこなす者を不死身のようにする。火と魔法における抵抗力について、Auriel's Shieldを凌ぐものは存在しない。多くのTamrielのアーティファクトと同様に、盾はそれ自身に命と人格があり、使用者に束縛されることはないのである。最も知られている寓話は、使用者が最も必要とする時に見捨てたとされるものだが、しかし、典拠が不明確なものである。

◆Azura's Star
 ほとんどの人間は、魂を商売に使おうという気持ちにはならない。Dark Brotherhoodや、Mages Guildの特定のグループはそれを行う。こうした冷酷な者たちにとって、Azura's Starは強い魅力を秘めている。Starは、何度でも使用できるSoul Gemとしての効果を持つ。Starの持ち手によって殺される如何なる生物も、その中に捕らわれるのである。Starの中に既に魂があるならば、何も起きない。Azura's Starを使うとそれは空となり捕らえられた魂は自由になってOblivionへ向かう。Azura's Starは付呪されたアイテムを作るのに、何度でも何度でも用いることが出来る。

◆Chrysamere
 Chrysamere、Paladin's BladeそしてSword of Heroesと呼ばれるものは、己が防御力だけで攻撃を防ぐことが出来る古代のクレイモアである。それは手にした者に生命力を貸し、彼または彼女を火から保護して、持ち手に唱えられるいかなる破壊的な呪文をも詠唱者にはね返すものである。Chrysamereを長く手にした剣士はいない。それというのも、一人のチャンピオンを贔屓しないからである。

◆Ebony Blade
 Ebony Bladeは、時にはVampireあるいはLeech(蛭)と呼ばれ、Ebony Katanaに似ているが、その力は実際には、深淵の闇に包まれている。Ebony Bladeが敵を切り刻むたびに、負わせたダメージの一部が生の力として持ち手に流れ込むのである。剣自体はそれを使う者よりも凶悪ではないかもしれないが、歴史のある時点において、魅了の呪文がかけられ、特定の剣士のものにはならないようにされたのだ。この魅了の呪文をかけた魔術師はこの剣に入れ込みすぎた者の魂を救おうとしたのだろう。恐らく彼は正しいことをした。

◆Ebony Mail
 Ebony Mailは伝説によれば、有史以前にDark Elfの女神Boethiahによって創られたアーティファクトである。誰がどれくらいの期間鎧を所有するか決めるのは彼女である。その価値があると認められた場合、その力は着用者に対して、才能と生命力を搾り出して一般的な魔法攻撃への耐性を与える。その者がEbony Mailを持つ資格が無いと判断するのはBoethiah自身のみであり、その上女神は非常に気まぐれなのである。

◆Hircine's Ring
 Lycanthropyの呪いにかかったものは長所を得る。途方も無い強さ、早さ、Werebeastとしての残忍性が、その者を凄まじい敵とする。勿論、短所もある。Hircine Shieldの持ち手は、いつLycanthropyを発現し、そして潜伏化させるのか決めることが出来る。基本的には、僅かなマイナスの効果を含め、 全ての利点を与えるものである。
 ※Hircine's RingはDaggerfallにおいて、実際にはShield属性の装備である。

◆Lord's Mail
 Lord's Mailは、時にはArmour of Morihaus、Gift of Kynarethとも呼ばれ、極上の品質を誇る古代の胴鎧である。それが使われる時、着用者が失った生命力を回復させ、呪文の力に抵抗力を与え、毒を治癒するとされる。着用者にその価値無しとKynarethに判断された際は如何なる時でもLord's Mailは取り上げられ、次に選ばれる者のために隠されるとされる。

◆Mace of Molag Bal
 Mace of Molag BalはVampire's Maceとも知られており、犠牲者から魔力を搾り取って、手にする者に与えるのである。犠牲者が魔力を持っていない場合、その者の強さを搾り取り、手にする者に差し出すのだ。Mace of Molag Balを使うことで、その持ち手にきちんと休んだ時に得られるよりも多くの魔力あるいは強さを得ることが出来る。しかし、これらの特典は一時的なものである。Molag Balは、この工芸品を自在に振るった。多くの伝説がメイスに付き纏っている。それを見るに、狂った魔術師に打ち勝つのが好まれているようである。

◆Masque of Clavicus Vile
 虚栄心が強いもののために、Clavicus Vileは、人格を引き上げる仮面を作り上げた。仮面を着ける者は、Tamrielの人々から好意的な返事を得られることであろう。その者の人格と、得られる人気をより高く引き上げる。この仮面の最も有名な逸話は、それなりに名声があった貴族の夫人であるAvaleaの話である。若い女の子だった頃、彼女は意地の悪い使用人によってその顔を酷く損なった。AvaleaはClavicus Vileと密約を交わし、見返りに仮面を受け取った。仮面は彼女の見た目を変えなかったが、突然、彼女は誰からも尊敬と感嘆の念を受けるようになった。その一年と一日後、顔の広い男爵と結婚した後、Clavicus Vileは仮面を取り上げた。男の子供を妊娠していたのに、Avaleaは男爵の家庭から離縁を申し渡された。その二十一年と一日後、Avaleaの娘は、男爵を殺害することで女の復讐を果たしたのである。

◆Mehrunes' Razor
 Dark Brotherhoodは、何代にも渡ってこのEbonyの短剣を望んできた。この神域の工芸品は、直ちに如何なる生き物をも殺すことが出来るのである。剃刀の犠牲者はsave vs. magicの効果が起きるかslainされる。Mehrunes Razorの持ち手は歴史上に記録されていない。しかし、Dark Brotherhoodは、80年前に熾烈な内部紛争を起こして多くが死んだとされており、剃刀がそれに関係していたのではないかと思われている。

◆Namira's Ring
 彼女の指環にも表れているように、Namiraは自然の闇の側に並ぶ存在である。指環を嵌めている間は、着用者は受けたダメージを攻撃した者に同様に跳ね返すのである。呪文と飛び道具による攻撃は除外される。攻撃した者が受けるダメージがどれくらいかは、その者の性質に依存するであろう。動物とSprigganは自然の生き物であるがため、ダメージを受けることは無い。Daedraは超自然的な存在であるため、ダメージの半分のみを受ける。人間と魔物はダメージを丸々受けることになる。アンデッドは自然の摂理に反する存在であるため、二倍のダメージを受ける。

◆Necromancer's Amulet
 伝説的なNecromancer's Amuletは、狂える魔術師Mannimarcoの現存する最後の遺物とされるもので、着用者に対して魔法の力を吸収し、傷を癒す力を与える。着用者はその者の年齢以上の知を得ることとなる。そのため魔術師たちに人気があるのだ。それが現世において不安定な存在であることはアミュレットの欠陥であり、それが消えた場所の遠くでまた現れることが永遠に宿命付けられている。

◆Oghma Infinium
 Oghma InfiniumはAgeless One(不老の者)である魔術師の賢者Xarsesによって書かれた知識の大冊である。Infiniumを読んだ者全てがそのアーティファクトの持つ力で満たされ、その者の能力を半神に近い高さまで引き上げさせるのである。一旦使われると、伝説ではInfiniumは手にしたものから消え去るとされる。読んだ者に欲しいと思った30ポイント分の能力値を授けるのである。

◆Ring of Khajiit
 Ring of khajiitは古代の遺品であり、指環を有名にした盗賊Rajhinより数百年古くからあるものである。それは指環の力を使ったRajhinを透明にし、音を消し、風の息のように素早くしたとされる。指輪を使うことにより、彼はElsweyrの歴史の中で最も成功した盗賊となった。Rajhinの最終的な運命は謎に包まれている。だが伝説によれば、指環は常用されることに嫌気が差し、Rajhinを敵の前に無力な状態においたまま消え去ったとされる。

◆Sanguine Rose
 Sanguine Roseは、多くの者が欲するようなアーティファクトではない。それは卑小なDaedraを使用者に召喚させる。Daedraは、その場にいた薔薇の持ち手以外のいかなる存在をも攻撃する。しおれるという点では、その薔薇は他のものと同様である。力が多く使われるほど、よりしおれていくのである。全ての花弁が落ちると、薔薇は力を失うのである。Oblivionのどこかで新たな薔薇が咲き、新たなチャンピオンに与えるためSanguineは彼女自身の手で引き抜くのである。

◆Skeleton's Key
 Skeleton's Keyの力は非常に分かりやすい。魔術によって施錠されていない扉やチェストなら、ピッキングに不器用な者であってもすぐに開けることが出来るのだ。特に上手な開錠者は、魔法の閂をかけた扉でさえ開けられる可能性がある。彼らの金庫を守ろうとした魔術師により、鍵には二つの制限が設けられた。鍵は一日に一度しか使うことが出来ず、一人の盗賊の手に長い間留まることがないようにされたのだ。それが消える前、鍵を所有した者の何人かは裕福になり、あるいは入るべきではなかった場所に侵入した者もいた。一日に一度、この鍵は魔法のかけられていない、あるいは低レベルの魔法で施錠された錠前を開けることが出来るのである。

◆Skull of Corruption
 敵なる存在に対してSkull of Corruptionを用いると、犠牲者の複製を作り出す。しかし、こうして複製された存在はSkullの使用者ではなく、オリジナルを攻撃する。恐らく作り話であるのだが、Thieves GuildのMasterとSkullについてのとても面白そうな話がある。Masterは戦わせるために彼女の敵に対してSkullを使い、クローンを作成した。複製された者は賢く、オリジナルを倒した後にSkullをMasterから奪い取って、彼女に対してそれを使った。敵から複製された者はMasterを直接攻撃することは出来なかったが、Skullを使ってMasterの複製を作ることは出来たのである。二体のクローンは、長い間共同でThieves Guildを支配したそうだ。

◆Spell Breaker
 Spell BreakerはDwarven Tower Shieldの外見をしているが、Tamrielで最も尊重される古代の遺物の一つである。Battle of Rouken-Shalidorにおける歴史的重要性を除いても、Spell Breakerは使いこなす者をいかなる詠唱者からもほぼ完全に守りきり、魔法を跳ね除けるかいかなる魔術師も魔法を詠唱することを沈黙させる。 Spell Breakerは最初の所有者を探しているため、誰の手にも長い間留まることは無いとされる。最も、時間の長短に関わらずとも、Spell Breakerを所有することは十分な力を得られる。

◆Staff of Magnus
 Staff of Magnusは、Tamrielで最も古いアーティファクトの一つであり、その形而上学的な力の源はその創作者であるArch-MageのMagnusによる。それが使われると、驚くべき割合で魔術師の生命力を再生する。やがて、彼または彼女が強くなりすぎ、守るべき神秘的な均衡を崩してしまう前に、それを手にする魔術師を捨て去るとされる。

◆Volendrung
 Hammmer of MightであるVolendrungは何百年も前にTamrielの世界から消え去り、今は滅びたRourkenの氏族によって創作された。それは使い手に生命力を与える力があるが、最も知られているのは敵に放つと麻痺し力を吸う能力である。それを創ったDwarfたちのように、 Volendrungは突然消えてしまう場合があり、時には一日、時には永劫の時間をかけて戻ってくる。

◆Wabbajack
 狂気と混沌はSheogorathの専売特許である。Wabbajackはそれらの特徴と同一のものを表している。そのアーティファクトを生物に対して用いると、何か他の生き物へと変えてしまうのである。生物は、以下のモンスターの一つになることができる。Rat、Imp、Spriggan、Giant Bat、Grizzly Bear、Spider、Nymph、Harpy、Skeletak Warrior、Giant、Zombie、Giant Scorpion、Iron Atronach、Flesh Atronach、Ice Atronach、Fire Atronach、Lich。問題は、持ち手は変化をコントロールできないことである。その者はGiant BatをLichに、あるいはFire AtronachをRatに変えてしまうことが出来るのだから。Wabbajack wabbajack wabbajack・・・。

◆Warlock's Ring
 Arch-MageであるSyrabaneのWarlock's Ringはその神話や寓話のために最も人気のある遺物の一つである。Tamrielの昔話では、Syrabaneは指環を賢く用いることで大陸全土を守り、それ以来ずっと、Syrabaneよりは低い目標を持つ冒険者たちを助けている。それには更なる力が込められている可能性があるが、身につけた者にかけられた魔法をはね返し、彼あるいは彼女の素早さと生命力を増強させる力を持つ。冒険家は長くWarlock's Ringを嵌めることは出来ないとされる。指環に命じていいのはSyrabaneだけだと言われているからである。


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(2009.10.4)