Interview with a Dark Elf

 UESPのInterview with a Dark Elfより。

 地元の居酒屋に最近行ってみたのだが、私はとても珍しい偶然の出来事に、Dunmer、あるいはDark Elfに遭遇したのだ! これは私の旅においてはわずか三回目に目にしたことではあるが、この時ばかりは私を殺そうとしなかった。機を伺い(そして、すこしばかり固く自分の剣を掴んで)彼が会話を受け入れるかどうかを見てみるために近づいてみた。全く社交的ではなかったものの、私は何とか、彼の祖国Morrowindと彼の種族のことについてかなりのことを学ぶことが出来た。

 Alvur Relds [退役軍人; 国外在住者; 地主; Colovia在住]

 私は貴方がたの土地にある火山のことについて耳にしましたが、どれくらい危険なものか疑問に思っているんですが? 貴方がたの裏庭に活火山があるなんて、安全だとは思えないのですが。
 Alvur Relds: その通りだ、旦那。だが、あんたがそれなりに長くそこに暮らすならば、身体は何にでも慣れてしまうものだと思うが。Vvardenfell。今は、彼女は安全ではないが、しかし私の同胞は彼女に対処するための歴史的な長い軸がある。彼女の灰を避けるための家の作り方と、大爆発を知るための風の読み方を知っている。彼女はしばらくすれば地響きを納め、そして最近は北の荒野が揺れているだけだ。本当のことを言うとだな、旦那。我々の多くは、彼女がそこにいることを忘れている。彼女の輪郭があんたの母親の母親のように地平線に鎮座していることを除けば。

 私の友人の一人は、火山がどんな貴金属や宝石をも地中深くから地表の一点へ送り出していると言うのですが。彼の考えは少しは本当のところがありますか? 火山ないしは別の何かに由来する、Morrowindに特有の金属や宝石が何かあるのですか?
 Alvur Relds: 身につけているいくらかのものを見れば、十分に幸運だな、旦那。あんたのケープのしたでぴかぴかしている黒檀の鎧が見えるが、それは我等のVolcano(火山)からのGodsblood(神の血)だ。あんたがたWesters(西国人)の多くが着ているそれは、帝国が我々に旨味のある商売のやり方を教えてくれた証さ。伝説では、私の先祖はBoethiah's day(Boethiahの日)に神の血を鍛えることを学んだというが、あんたが私の言葉を額面どおりに受け取れば、それは正しく神聖なものだとうことになる。恥知らずなことさ。ただ商品を輸出しているだけだ。近頃は、と思うね。だが、私はまだGlassの鎧をここで見たことが無い。それはEbonyより少し強いんだが。

 貴方の土地を徘徊する奇妙な生物の話を数度聞きました。どんな種類の猛獣が、Morrowindの冒険家に危険をもたらすのですか?
 Alvur Relds: 何? 冒険家? あんたらWest Folk(西国人)は変な仕事をしていると見えるな。だが、私なら喜んで排除する獣がMorrowindにはいる。Skylampどものような奴だな。槍状の足を持つ大きなガスの袋さ。あんたはHigh Rockで見たこと無いだろう。そして、Nix-Hound。よく奴等を訓練しているシャーマンが周囲に居ない限り、奴等はどうしようもない馬鹿になる。それから、あんたはオークを見たことが無いだろう。Malahk-Orcを見ていれば別だが、北の丘の周囲で叫び走っている。奴等はOrsiniumの同類を弱虫のように見えさせることだろう。 ああ! それからScribども! Scribどものことを考えると、兵舎にいた頃を思い出してむずむずするよ、旦那!

 貴方の同胞は、他のTamrielの人民と同じように、何か祝日(Jester's Dayや、Second Plantingや、他のものなど)を祝ったりするものですか? いずれにしても、もしDunmerの町に訪れると、どんな種類の祝賀行事を見ることができるのでしょうか?
 Alvur Relds: ああ、旦那。あんたがたWest Folkのように騒いだりするものは見ないだろうな。公の場でも、私的な場所でもな、旦那。あんたがたWest Folkのように馬鹿が騒いで、飲んでどんちゃん・・・ああ、済まん、旦那。だが、それは相応しくないんだ。それで、もしあんたが私の言葉を気にしないなら、商人が主にあんたの宗教の祝日を崇拝すると思う。我々には、非常に厳粛な聖なる日がある。Trinue――あんたの同類がNew Lifeの日を祝うのに相当するが――我等は一日中座り、Templeで在家信徒が聖人の生涯に由来する聖典の一部分を読むのを聞く。祝日は、浮かれ騒ぐものというより、義務だ。Ancestor's Dayは一族が炉辺に集い、和やかな親睦会を開くもので――友人と家族と親交を結び、、静かに、炉辺の霊に敬意を表する――美味しい食事を堪能し、ちょっとしたものを贈る日だ。それはあんたの同類が悪魔と幽霊が出るという下らない迷信を抱くTales and Tallowsに当たる日だ。

※註
 (Daggerfallのテキストより)
 Morning Star 1st(1月1日) New Life Festival(新たなる生命の祭典)
 今日、(この行政区)の人々は、新年を祝うNew Life Festivalのお祝いをしている。皇帝は新年の挨拶で更にもう一度の増税を命じ、これについては多くの不満をもたらした。しかし、財政難にもかかわらず、都市全ての居酒屋にてエールが無料で振舞われるという伝統は続いている。(この行政区)の人々は、祝日の楽しみ方を承知しているのだ。
 召喚:Clavicus Vile

 Rains Hand 28th(4月28日) Jester's Day
 (この行政区の)その街で今日がJester's Dayであることと、悪ふざけが町の端から端まで待ち受けていることを警告せねばなるまい。魔法が集まった人々に投げかけられたようであり、最も無口で威厳に満ちた評議員でさえ、彼の(関係者?)をからかおうとするかもしれないのだ。誰もが特にスリを探そうとするため、Thieves Guildは特に注意しなくてはならない。

 Second Seed 7th(5月7日) Second Planting(第二の種蒔き)
 Second Plantingの祝いは、今日惜しみない感謝に包まれている。First Plantingと類似した伝統を持つ休日であるが、象徴的な最初の種蒔きの生長が魂の成長を暗示するのである。寺院の無料診療所が今年二回目にして最期に開く日であり、いかなる病または苦痛に喘いでいる人々に対しても治癒が供される。平和と紛争無きことがこの時に強調されるからであり、戦いによる怪我だけが満額で癒されることになっている。

 Hearthfire 3rd(9月3日) Tales and Tallows(物語と獣脂)
 Hearthfireの3日ほど、休日が(この年の)人々を振り分けることはない。最も年老いた、迷信深い少数の男女は死者の悪霊が自分の身体に入ることを恐れて一日中話をしない。大部分の市民は、それをTales and Tallowsと呼んで祝日を楽しむものの、(この街)の暗い通りを最も気楽な者でも避ける。誰でも今宵が死者の歩く日だと知っているためである。 Mages Guildだけは、今日繁盛する。最も古い魔術学であるNecromancyを賞賛するために、全ての魔力を帯びたアイテムは、今日半額になる。
 註:ゲームにおけるあらゆる情報源は今日がNocturnalを召喚できる日だと言うが、実際は下記のように8日である。

 火山と灰のために、貴方がたの住居と村落は、何か特徴だって造られるものがあるのですが?
 Alvur Relds: 言ったように、我等は大昔に、斜めの屋根の小屋を造ることに習熟した。そして、職人たちは窓やその他の部位のために樹脂のメッシュを正確に仕上げる。Bull Netchの防水布をかなりの降灰があると予想した時に持ち出し――手前の丸屋根に夜の間かけておいて、翌朝になったらそれを引き下ろすのさ。Vivecのような大都市では、箒掃除人組合のSweeps(掃き手)がいて、灰が降った後、良い金をもらって綺麗にするのさ。だが、私はTempleでそれを学んだが、Dunmer様式建築の専門家ってわけじゃない。聖職者は、むしろ、うむ、環境上の必要性というよりは、全ての尖った屋根と傾斜する壁がむしろ信仰する宗教的なテーマ(トライアングルのようなものとかな)を効果づけるものだとあんたに教えることだろう。さて、質問は何だったかな?

 私は、火山から降り注ぐ灰のために日光が遮られるため、木は珍しいと聞いています。これは本当のことなのか、あるいは建物、建造物、燃料、他の何かに供するのに適する木があるのでしょうか?
 Alvur Relds: 帝国がやって来た時から、木はそれほど珍しいものではない。我等はVelothiで木材を得て、良い森が南部にもある。しかし、我等の大部分は灰の大地で育って、そこに分け入れば手に入れられる(よく産出されるんだ、本当に)Cork-Bulb Wood(コルクの球木)からは離れることはない。

 Tiber Septimが領土を征服して統合した際、どのようにしてMorrowindはやっていくことになりましたか?
 Alvur Relds: さて、もちろん、二十年間軍団を勤め上げ、皇帝の規範をもたらしたわけだが、概して愛され、尊敬されたと言いたい。だが、我等はあまりあんたらWesterのようなよそ者を愛するまではいかないし、あんたらの口出しには礼を言わない。仕事で何人かの猫男や蜥蜴でさえ知るようにもなったが、悪くない奴等もいる。だが、あんたが俺の言うことを受け止めるならば、人は自分を守らなくてはならない。そしてそれは帝国の道理ではない。周囲を見渡しても、一つになった領土からは多くの利益を見出すことはない。手前が金持ちの商人か、兵士ではない限りはな。

 普通のDark Elfが関わる職業とはどんなものがありますか? 私は漠然と、塵の商人(dust merchants)や甲虫を集める農民(beetle farmers)のことを耳にしましたが・・・これらはよくあるタイプの仕事なんですか?
 Alvur Relds: 「職業」というからには、旦那、私は教育を受けたような紳士のことを話していると思うが。紳士は、Housemen(Houseに仕える者?)や従者、そしてTempleの兄弟のことを指す。町にはまたあんたらと同じように小売商と製造業者がいて、あんたらと同じように田舎の野には農民がいる。だが、私はあんたが巨大な昆虫を集めるAshlanderの遊牧民のことを考えていると思う。外国人がMorrowindのことを考える時に何が浮かぶのかを推測しても・・・だが、Ashlanderはそんなにいないし、多くのDunmerはAshlandsより海辺に住みたがる。

 私は、エルフの寿命についていつも知りたいと思っていました。皆、彼らが他の種族よりも非常に長く生きることを知っていますが、これはDunmerにも同じように当てはまりますか? どれくらい年を取れば貴方にとって年を取ったということになるのですか?
 Alvur Relds: さて、私は五十歳で、仕事を二十年間勤め上げ、そして人生の盛りにいる。私は更に善き五十年があることを予想し、それから私は老いて、動きも鈍くなり、もう二十年、三十年は炉辺の周りでじいさんたちと話しているだろう。私は100歳も後半に入ってなお頭のもしっかりしてるMerを知ってるし、200歳そしてそれより上がいることも聞いたことがある。病気にならないか、目に一発喰らうようなこともなければ、うちの家族は普通120〜130年は生きるな。

 貴方の同胞は固有の魔法を発展させていたり、あるいは、貴方の魔術師は私の国の者どもとは少しも異なることはありませんか?
 Alvur Relds:ところが、旦那、我等が街角ごとに魔術師御用達の店があるとは思ってはいけない。あんたらWesterみたいにな。勿論、最近は大きな町の大部分にはギルドもあるが、あんたらWesterがMorrowindで開店中のそれは――Dunmerの道理とは違う。Templeの魔法でない魔法はどんなももので、良くて多少いかがわしい、最悪の場合、黒魔術、邪悪なものと思われる。勿論、全てのHouseは自分たちの魔術師を確保しているし、各々の村は一人か二人低級の魔術師はいるが、あんまりちゃんとしたものではない。そして、召喚師と死霊術師たちやその手の者は、そうだな、我等はそいつらとは正反対だから、すぐに狩り出す。勿論、さて、Telvanniの魔術師は、彼らは異なる――Altmerの魔術師のように、彼らの塔で秘密のことをしていて、彼らの業務も秘密だ。あんたは奴等に干渉したくないだろうよ。それが、私の知っている全てだ。

 さて、旦那、ご婦人が私の夕食を持ってきてくれているんだが、もう失礼してくれるかい?

 私は一晩中質問をしたが、明らかにはねつけられていた。短いものだったが、その人と話すのはとても奇妙で、不愉快とは言いがたい経験だった。恐らく、ビジネスチャンスが東国に現れるなら、その土地へ行くことを考えるべきだろう。



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