Dwemerの空飛ぶ船・後編


 山の上では、Ruinが頑張ってCenturionを引き止めてくれている。


 一方、俺とImmortalは、谷底に落ちながら剣を撃ち合っていた。
 流石、歴戦の兵だけあって手強い。間合いを測り、えぐるような一撃をかわし合い、尚且つ足を踏み外して谷に転落しないように気を張っていたら、いつの間にか遺跡の近くまで来てしまっていた。


 しかし、その時。白亜の遺跡を根城にしていたOrgeが、縄張りを荒らされた怒りからか、横合いから突進し、Dwemerを吹っ飛ばしたのだ。DwemerはOrgeの怪力にたまらず、斜面に叩きつけられて昏倒した。


 これでめでたしなら良かったのだが、生憎そうはいかない。怒りは収まらず、あるいは餌が来たとでも思ってるのか、Orgeは俺にも攻撃を仕掛けてきた。Orgeは体力が高い上、馬鹿力の持ち主なので、非常に厄介な相手なのだが、幸い、周囲にはこいつしかいなかった。それに、頭のほうは鈍いので、攻撃を読むのは簡単。


 さっさとすっ転ばして、


 ガラ空きになった急所をスパリ。


 一息ついて、魔法で傷を治していると、Dwemerの奴が立ち上がるのが見えた。反射的に刀を構えると、奴は慌てて剣を納め、矢継ぎ早に言葉を繰り出してきた。


「待て、お願いだ、殺さないでくれんか」

 俺は、おや? と首を捻った。

「アンタ、自分を不死って言ってたよな?」

 Dwemerは、それはそうなのだが、しかし、と首を振った。
 本人曰く、どうも、機械化の影響で、年を食ったり病気にかかったりして死ぬことはないのだが、殺されれば別なのだそうな。Dwemerの技術が喪われるのも嫌だから、Skyshipを自由にする権利と、俺に仕えることとを引き換えに、助命を嘆願し、船長の証である指環を持たせてくれた。


 まあ、あまり好きな種族じゃないんだけど、無抵抗の人間(半分機械だけど)を殺すのもイヤなので、とりあえず仕えてもらうことにした。船を呼ぶ魔法と、火器による支援を受けられる魔法を教えてもらった。しかし大分遠くまで来ちゃったな。船があんなところに見えるぞ。


 RuinはCenturionを倒して待っててくれたようだ。俺の後ろについてきたDwemerを見て、あれこれ察してくれた模様。ちなみにこのDwemer氏、何をするのかと言うと、装備を修理してくれる。


 中を覗くと、謎の機械が大きな音を立てて稼動している。Ald'ruhnのメイジギルドの支部長はDwemerオタクで有名だけど、彼女に見せたら涙を流して喜ぶだろうなー…。


 船員の部屋だ。この船は戦艦なので、あまりベッドは広くない模様。


 台所はしっかり作られていて、オーブンなんかもある。


 こっちは錬金術専用の小部屋。材料が整理整頓できるようだ。


 ここはワインセラー。ワインを収納できる。


 Dwemer風の鉄臭さはあるが、木もふんだんに使われているので、鉄臭さは薄れている感じがする。


 Vvardenfell島の地図だ。懐かしいなあ…。


 船長室は収納タップリ。視界に入っているだけでも、タンスの引き戸を開けると、Cyrodiil風のチェストが8つ、Dwemer風のチェストが8つ。それと、ちょっとした引き出しが4つ。
 こんなにいらないって? Morrowindはコンテナにも重量制限があるから、入れ物は沢山あったほうが困らないのだ。


 Vvardenfellの地図と、手前には地球儀がある、ちなみにこれ、くるくる動いているので一見の価値あり。


 Dwemer風のタンスの上に、水槽が置かれている。ちょっとした癒しだ。


 船長室の机の上にある巻物を読むと、船長室にテレポートできる魔法が覚えられる。洞窟の奥で使えるだろうか。


 机の隣のチェストには、パラシュートが入っていた。


 見た目はアレだが、一定以上の高さから飛び降りると…。


 こういう風に、翼が開いて滑空できる。Rumare湖の対岸までいける程度の距離は稼げる。


 Call Dwemer Airshipの魔法を唱えると、船が頭上にやってくる。
 そこで、Call Fire Supportを唱えると…。


 あ。
 あああああ!! Ruinー!!!(゜д゜;)


「ええ、ええ。私もかつては自分のことしか考えてませんでしたからね。あなたに沢山迷惑もかけましたしね。こういうバチが当たるのも、ごもっともですよね。仕方ないですよね」
「Ruin! お願いだから機嫌直せ! 欲しがってたBattledressプレゼントするから!(泣)」

おしまい。



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(2008.12.23)