The Thirty-Six Lessons of Vivec
Sermon Three
Vivecの三十六の教え 第三話
Vivec 著

 盲目になったNetchimanの妻は、House Indorilの領地に行く途中、洞窟に迷い込んだ。しかし、この洞窟はDwemerの拠点だったのである。Dwemerは卵を見つけ出してNetchimanの妻を捕らえた。彼らは女の頭から足まで縛り付けると地底深くまで連れて行った。
 女は、誰かが言うのを聞いた。
「この女に似せたものを作って、表まで行って置いておこうか。この女は我々が持っているのと同じような、Velothiたちが切望して止まないものを持っているようだし、彼女が長いこと行方が分からなくなっているのに気付くだろう」
 闇の中で、Netchimanの妻は、大ぶりのナイフが自分を切り開こうとしているのを感じた。しかし、ナイフの刃が立たないと見るや、Dwemerが固い音を立てるのを耳にした。それらも効かないと分かると、物凄い熱が加えられた。しかし、如何なるものも無力であり、Vivecの卵は女の腹の中で無事なままであったのである。
 Dwemerはこのように言った。
「何も効かないとはな。我々はやらねばならないし、こいつを誤解していたようだ」
 Vivecは、母が怖がっているのを感じ、慰めた。
「火は私のもの、汝がそれを使うがいい。
 そして秘密の扉を作るべし
 Padhomeの祭壇に
 Boet-hi-AhのHouseで
 そこは安全無事な場所
 そして、安らかなれ」
 この古い聖句はNetchimanの妻を微笑ませ、かくして深い眠りにつかせた。DwemerのAtronachが角ばったSphereたちを伴って戻り、彼女を切り刻んだ時も女は目を覚まさず、平穏な死を迎えた。Vivecは女の子宮から取り除かれ、更なる研究のために魔法のかけられた硝子の中に据えられた。捕らえた者を困惑させるために、Dwemerが知ることも無かった感情、Vivecの本質である愛情を向けた。
 卵は告げた。
「愛とは雰囲気や恋愛を創り上げるものだけではなく、後には喧嘩になるような関係、堅苦しい決まりごと、愛し合う恋人のみが分かる、好意を加えた謎かけ、長く長く見守るというような元にもなっている。愛とはまた、透明な言の葉であり、言葉にならない言の葉の中によく含まれるものであり、つまるところ、時には心の底からの献身の様々な姿へと形を変えるもの。その幾つかは強く、解決できず、分かたれることの無い関係を生む。その根底で、愛は付き合いにおける活力において十三の風をもたらすだろう。世間におけるその役割と価値は、論争の的であるが」
 Dwemerはこれらの言葉に苛つき、彼らの力の象徴の影に隠れようとした。Dwemerたちは卵の形を洞窟から連れ去ってVivecの母の姿に似せたものの中に収めるために、Atronachどもを送りやった。
 Dwemerはこのように言った。
「我らDwemerはVelothiが抱くものを熱望しているだけだ。彼らはこの世、そして八つの既知の世界であるNIRN、LHKAN、RKHET、THENDR、KYNRT、AKHAT、MHARA、JHUNALにおいて我らの破滅を招く者だ」この破滅に至る秘密が、Sermonの中に含まれている。
 ALMSIVIの言葉の下に終わる。


戻る