Darkest Darkness
最も深き闇
著者不明
Morrowindでは、崇拝者や魔術師たち双方は、弱いDaedraを召喚し、Daedraを召使や手足として支配するのである。
使役されるDaedraたちは非常に短い間だけ呼び出すことができ、非常に脆く壊れやすい契約の中で、命令し、召し使うことが出来る。これは幸いにも、恐ろしいDaedraの力を制限するものである。とはいえ、僅か数分だけでも、これらの使役されるDaedraは、召喚者に対して、敵と同様に手ひどく痛めつけることがありえるのである。
崇拝者は、この次元に使役するDaedraを呼び出す際に、儀式と契約を交わす場合もある。そのように整えた結果、使役されるDaedraたちはこの次元にいつまでも存在することが出来る――少なくとも、この次元における彼らの肉体的要素が破壊され、霊的な要素がOblivionに堕ちるまでは。Daedraの遺跡や墓でDaedraに遭遇する場合は、ほとんどの場合、我々の次元に長い間存在している訪問者である。
同様に、破壊されたりこの次元から消さない限りは、Daedra Loadたちが纏う、より小さい物体が武器や防具として短期間召喚され、もしくは無期限に存在する場合がある。Templeの信者や召喚士たちによって召喚される武器や防具の種類は、短く挙げれば以下のようなものがある。Mehrunes RazorやMask of Clavicus VileのようなDaedraのArtifactは、長期間現世に留まる具足の一例である。
MorrowindのTribunal TempleはAlmalexia、Sotha Sil、Vivecの三位一体の神格である不滅のAlmsivi信仰に従属する、より卑小な霊として、Daedra崇拝を取り入れている。これらの信仰に充足するDaedraは、善きDaedraと悪しきDaedraに分けられる。善きDaedraは、Almsiviの権威に進んで浴したのに対し、悪しきDaedraは、Almsiviに反逆する存在――善きDaedraの王よりも、危険と見なされる魔王たちである。
善きDaedraとは、Boethiah、Azura、Mephalaである。Hungerは――陰謀の父Boethiahに追従する強力で暴力的なLesser Daedraであり、姿はねじくれ、手足は長く、長い尾を持ち、獣の頭を勝ち割ったような頭部をもち、麻痺攻撃と武器や防具を破壊する力があるために恐れられる。Winged Twilightは、夕暮れと夜明けの女神Azuraの御使いである。Winged Twilightは西国の野生のハルピュイアに似ているが、Winged Twilightの女性の顔の方がより蠱惑的であり、長く鋭い鉤状の尾は、測り知れないほど致命的な傷を与えることが出来る。Spider DardraはMephalaに仕えし者で、頭部、胴体、腕という裸の人間の姿の部分に、巨大な蜘蛛の八本の足と、装甲を纏ったかのような甲殻がついているという、蜘蛛と人の間の姿をしている。不幸なことに、これらのDaedraは苛烈で理性的ではないため、詠唱者の命令を聞くかどうか、というところである。結果として、魔術師の大半は、MorrowindでそのようなDaedraを召喚したり、この次元に留める気が起きないのである。
悪しきDaedraは、Mehrunes Dagon、Malacath、Sheogorath、Molag Balである。三種のLesser DaedraがMehrunes Dagonに追従している。機敏で厄介なScamp、獰猛で獣のような姿を持つClannfear、貴族であり、危険なDremoraである。ワニの頭を持つ人間のようなDaedraはMolag Balに仕えるDaedrothであるのに対し、巨漢ではあるが知能が低いのが、Malacathに仕えるOgrimである。SheogorathのLesser Daedraは、半裸の人間の女性の姿を持つGolden Saintであり、高い魔法耐性を持つ危険な魔術師である。
Morrowindでしばしば遭遇する他のLesser Daedraは、Atronach、もしくはElemental Daedraと呼ばれる存在である。Atronachは特定のDaedra Lordには仕えず、気まぐれに次から次に領域を移り、そそのかされたり、強制されたり、あるいは偶然に移動するのである。
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