Journal of Tarhiel
Tarhielの手記
Tarhiel 著

 開発中の魔法のきちんとした術式を作り上げることが出来たはずだ。転送サービスのために金を出すことなく遠方まで行くことが出来る。
 上手くいくはずだ。明日、新しい魔法を試しに外で実験してみよう。完璧に複雑な原理を解明したはず。何百マイルもの物凄い距離を飛び越えることが出来る。これまで、誰もこのように旅することなどできなかった。飛行魔法において、方向感覚を失わず、地面を跳んで空を優雅に行くことを。
 時は来たりし。研究は終わった。チェックにチェックを重ねて、予測もした。私がこれを提唱した時、奴等は嘲笑った。塔の最上部に跳躍した時、私を笑おうと口を開けた奴等は私の成功を見て、大声で叫ぶだろう。


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