Manifesto Cyrodiil Vampyrum
Cyrodiilの吸血鬼の宣誓書
著者不明
我等に出会いし者へ
目を輝かせ闇夜を闊歩せよ
殻を破り
渇きに苦しむこともなく
親交の祈りを心から捧ぐことで
汝の棺は満ち満ちる
汝の本性を知る者なし
我等を救いたまえ
汝と運命を共にする者なし
我等を救いたまえ
汝に腕を広げる同胞なし
我等を救いたまえ
我等の組織について:
まず知るべきことは、我らは方々に散らばる種族の同胞のように激しい感情の赴くままに喉を引き裂く、単純で野卑な種族ではないということである。我らは市民としての友愛を持ち、我等は――全員が――肉と信望の二重の渇望にに縛られている。帝国の構造と官僚政治の効果によって、Cyrodiilは第三期には我々の拠点になり、境界内の宿敵に苦しめられることも無くなり、我等を暴く者も無く、社会の手を操作して我等の方針を与えているのだ。
我等の二柱の後援について:
全員があの方を崇拝しているというわけではないが、Arkayの名を穢すためにBloodmatron Lamaeを作り出し、全ての吸血鬼のように、我等が存在していることに恩義があるMolag Balについて。あの方のために、我等は饗宴に耽り、我等の血に流れる贈り物を認めるのだ。我等の問題を導き、成功と社会的な地位について恩義があるClavicus Vileについて。Vileについての我々の絆が、同胞の中でも我等を独特なものへと変えた。彼の導きによって、我等の野卑な渇望が理性と知恵の鋼で覆われたためである。あの方のために、我等は人の中に暮らし、権力の座によって、彼の者どもを我等の意思に沿うよう曲げるのだ。
我等の宿敵について:
大部分の野卑な種族は、ただBalの血の贈り物によって強力になったと思うのみで、贈り物を浪費してしまっている。そうのような者どもは、しかし、啓蒙の兆候を示し、我等の注意を引いている――Bretonの街の城壁の中で暮しているGlenmori Wyrdや、あるいはマジカを使うことで捕虜を錯乱させ赤い甘露を搾取するBlack MarshのWhet-Fangの団体のような者たち。これらの敵は、ある日Cyrodiilの国境の中に入り込み、我等の統治に対して攻撃しようと脅かしてくるやも知れぬ。だからこそ、我等に警戒を強いるのだ。我等の領地の元に集いたまえ。我等の憤怒は素早く、徹底したものでなくてはならぬ。
我らの行いについて:
我らの理想と生活様式を保つためには、主に二つの命令を見るが良い。特に、汝自身と我等のOrderを誰にも明かさないことである。思慮分別は我等の最大の長所だからである。発見されるような場所、或いは汝の死を疑っていないような者のいる場所で捕食するなかれ。日光を避けるのが我等の生活様式である。我等の同種の者たちに対する共通観念を意識させず、渇きを満足するまで癒すためには柔軟な印象を保ち続けるべし。第二に、政治的或いはそれに類する影響力を手に入れるようなことに時間を充てよ。我等の強さは肉体の年齢ではなく、社会を巧みに動かすことにある。常に我等の後援者の存在を心に浮かべて忘れず、Orderを守るべし。常にこれらの理念を愛せば、Orderは汝を我等に迎えよう。
訳注
Bloodmatron Lamae:Molag Balが作り出した吸血鬼の始祖とされるNedeの女性。
関連:『Opusculus Lamae Bal ta Mezzamortie』、『Immortal Blood』
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