Mysterious Akavir
謎に包まれたAkavir
著者不明

 Akavirは「竜の国」を意味する。Tamrielは「夜明けの美」、Atmoraは「古代樹」を意味する。Yokudaがどういう意味を持つのかはRedguardのみが理解している。
 Akaviriは獣の王国である。Akaviriに暮す人間やMerは居ない。人間はかつていたそうだが、これらの人間は、しかし、Tsaesciの血を吸う蛇人に大昔に食べられてしまった。もし食べられなかったとすれば、これらの人間は結局はTamrielに移住したのだろう。NordがAtmoraを去ってTamrielに行ったように。Nordよりも先に、エルフたちがAldmerの地を捨ててTamrielに行ったように。RedguardがYokudaを破壊して旅をしたように。全ての人間とエルフはTamrielが創造の結びつく場所であり、最後の戦争が起こる場所であり、神々がLorkhanを殺してAdamantine Towerの奥底を出て行くことを理解している。Akavir人はTamrielのことをどう思っているのか知る者がいるだろうか。しかし思っても見るがいい。どうして彼らは三度以上に渡って侵略しようとしたのか?
 Akavirには四つの主要な国家がある。Kamal、Tsaesci、Tang Mo、そしてKa Po'Tunである。Tamrielを侵略せんと立ち働いていない時は、互いに敵対し争いあっている。
 Kamalとは「雪の地獄」を意味する。悪魔とその軍勢がそこに住んでいる。夏が来るごとに彼らは戻ってきてTang Moを侵略するが、勇敢なる猿人はいつも撃退するのである。かつては悪魔王Ada'Soom Dir-KamalがMorrowindを征服しようとしたが、AlmalexiaとUnderkingがRed Mountainにて彼を滅ぼした。
 Tsaesciは「蛇の宮殿」を意味する。かつては(虎竜が来るまでは)Akavirで最も強い勢力を誇っていた。蛇人は大昔にAkavirに住んでいた人間を食べつくしてしまったが、人間によく似通っていた。背が高く、美しく(恐ろしいかもしれないが)、黄金の鱗で覆われ、不死なる存在である。彼らは周囲の島のゴブリンを隷属させ、労働力と新鮮な血を提供させている。Tsaesciの領土は広範囲にわたる。Tamriel生まれの者がAkavir人のことを考えた際は蛇人を思い浮かべるものである。ある者がCyrodiilの皇帝として前紀の四百年間に渡り統治してきたのだから。Morag Tongに暗殺されたPotentateのVersidue-Shaieのことである。
 Tang Moは「千匹の猿の島」を意味する。多くの種類の猿人が存在し、全員が優しく、勇敢で、一途(そして多くはまた大変気が狂ってる)である。必要に駆られれば軍を上げることが出来る。他のAkavirの国家が、かつては彼らを奴隷にしようとしていたためである。蛇と悪魔のどちらがより嫌いなのか決めかねるが、誰かに聞いてみたとしたら、こう言うことだろう。「蛇のほう」と。かつては憎しみあった敵であるが、猿人は今はKa Po'Tunの虎人と同盟を結んでいる。
 Ka Po'Tunとは「虎竜の帝国」を意味する。この地の猫人は虎竜神Tosh Rakaによって治められている。今やTsaesciよりも強大な帝国(海にまでは及んでいないが)を築いている。蛇人が全ての人間を食べつくした後、竜をも食べつくそうとした。彼らは赤竜をなんとかして隷属させたが、黒竜は逃げ出し(そして)Po Tunへと行った。大きな戦争は猛威を振るい、猫と蛇はどちらも弱いまま、竜たちはみんな死んでしまった。その時から猫人は竜になろうとしたのである。最初に成功したのがTosh Rakaである。彼はオレンジと黒色のこの世で一番大きな竜であり、非常に多くの斬新なことを考えている。
「まずは」Tosh Rakaは言った。「吸血蛇を皆殺しにせねば」それから、虎竜の皇帝はTamrielを侵略するつもりなのである。
 

 訳注
 Adamantine Tower:Iliac BayのBalferia島にある古代の塔。Merethic Eraに建てられたとされるが、その目的は謎。

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