The Plan to Defeat Dagoth Ur
Dagoth Ur討伐計画
Vivec 著
過去二十年間、Tribunalはこの計画を実行しようとして失敗してきた。しかし、我らが失敗したのは、攻撃を行うと同時に、Dagoth Urのおぞましい眷属たちが流出することを防ぐためにGhostfenceを維持しなければならなかったためである。Nerevarineが突撃を実行すると同時に、負担が軽減されたTribunalがGhostfenceを維持することに全力を注ぎ込めば、この計画は成功の確率が跳ね上がるだろう。しかし残念なことに、ArtifactのSunderとKeeningは失われていること、近頃Dagoth Urの力が増大していることが、計画を遂行するために新たな問題を引き起こしてしまっている。
従って、以下の五つの手順を踏む計画を提示したい。
1.Ghostfence内部を偵察するための一連の強襲。
2.Dagoth UrのAsh Vampireの眷属を無力化し、眷属の手からArtifactを取り戻す一連の強襲。
3.Vemynalの砦門を強襲し、Dagoth Vemynを無力化してArtifactのハンマー、Sunderを取り戻す。
4.Odrosalの砦門を強襲し、Dagoth Odrosを無力化してArtifactの剣、Keeningを取り戻す。
5.Citadel Dagothを、ArtifactのWraithguard、Sunder、Keeningを持って強襲し、Dagoth UrとLorkhanの心臓との繋がりを断ち切って、Dagoth Urを滅ぼす。
第一段階:Ghostfenceへの侵入
Tribunal、Ordinator、Buoyant Armigerは地理に詳しく、地図と現在の情勢の報告を用意してくれるだろう。Ghostfence内部の地域は危険であるからして、Nerevarineはこれから成すことをよく把握しなければならない。技と物資をDagoth Urの防衛力と比較すれば、Nerevarineはどのように戦場を進むべきか理解できるし、それぞれの襲撃に際して技を磨き、より良い装備や物資を持ち込むことができるだろう。
第二段階:Ash Vampireの砦への強襲
Dagoth Urの眷属は何千年かは力は一定なものであったが、ここ数十年でその力の増大は顕著なものになった。もし眷属を各個撃破することができるならば、戦争の最終段階ではDagoth Urをサポートすることが出来なくなるだろう。力の劇的な増加は、Dagoth Urによってエンチャントされたアイテムによってもたらされた可能性がある。そのようなアイテムを回収すれば、我々の足しになるだろう。
第三段階:Vemynalの砦門の襲撃
第五段階のために、ArtifactのハンマーであるSunderを奪回するのに不可欠である。Ash Vampire Dagoth VemynはSunderを所持しており、そのエンチャントの秘法を暴こうとしているのであろう。VemynalのDwemerたちの作業場に現存するKagrenacのノートや日記を見ている可能性もある。
第四段階:Odrosalの砦門の襲撃
第五段階のために、Artifactの剣Keeningを奪回するのに不可欠である。Ash Vampire Dagoth OdrosalはSunderを所持しており、そのエンチャントの秘法を暴こうとしているのであろう。OdrosalのDwemerたちの作業場に現存するKagrenacのノートや日記を見ている可能性もある。
第五段階:Dagoth要塞への襲撃
これまでの段階は、全てこの段階に対する準備である。最近の探索では、Dagothの軍勢が広範囲にわたって拡大したことがわかっている。そこでは慎重に探索しなくてはならない。Heart Chamberまでの既知のルートは防御が堅い。別のルートがあるかもしれない。Dagoth Urは、Heartを害することで滅ぼそうという我々の計画を予想しており、Heart Chamberへのアプローチを独りで塞いでいる。Tribunalが一緒でも彼を破ることが出来ず、それ以来Dagoth Urは強力になっていった。TribunalがGhostfenceを維持することと同時にDagoth Urと戦うことが集中を阻害されることは明らかであるが、それを差し引いてもこの挑戦は悲観的になるものである。
この段階的な作戦を踏むことで、成功の可能性は最大限まで引きあがるであろう。省みれば、小さな目標を積み立てて段階的に作戦を進行させるより、直接Dagothの要塞を強襲するTribunalの方針は、重大な欠陥があったことを直視せねばならないだろう。Tribunalはそのゆっくりした進行速度と慎重な作戦はおまけのようなものだと見なして見向きせず、Ghostfenceの維持やRed Mountainを包囲して外部を防衛するように、他に優先して対抗しなくてはならないものを多く抱えていた。一方、Nerevarineは、慎重に、段階を踏まえて進めることで最高の成果を引き出さなくてはならない。道中で成功への確信を深め、有利な立場になっていく一方で、作戦の成功でDagoth Urは己が防衛力をそぎ取られていくのである。
Dagoth Urに対してKagrenac's Toolを用いること。
Dagoth Urの魔力の源はLorkhanの心臓である。心臓は、Tribunalの神通力の源でもある。
神話の時代、神は定命の者の世界を作った罰として、Red Mountainの地下にLorkhanからもぎ取った心臓を隠したのである。Dwemerは地下のコロニーを建造中に、心臓を発見した。High CraftlordのKagrenacは、心臓から力を取ることを目的としてエンチャントを施した道具を作成した。The War of the First Councilは、この冒涜的行為を防ぐために起きたものである。Kagrenacはこの道具を用いた結果、Dwemerの種族の消滅と戦争の終焉が歴史に記録された。Kagrenac's Toolは、Lord NerevarとDagoth Urによって奪回された。Nerevarが相談役である我々と話し合う間、Dagoth Urは道具を護ることを任せられた。Nerevarのいない間に、Dagoth Urは心臓に向けて道具を試してみて、穢されたのである。我々が戻った時、そこにいたのは道具を渡すことを拒否した、錯乱したDagoth Urだった。彼は我々を攻撃してきたので、追い払うことになったのである。
我々は道具を手にRed Mountainを後にした。そしてその後、Sotha Silはそれらの秘密を暴いたのである。我々は一緒に心臓と繋がるために道具を用いた。そして、定命の者の性質を変化させることができたのである。かくして、我々はTribunalとなった。
Dagoth Urは我々の攻撃を生き延びて、道具を用いずに、何らかの方法で心臓と繋がり、不死の存在に変化したのである。
Dagoth Urを滅ぼす我らの計画は、Tribunalをも滅ぼすという危険を孕んでいる。計画は心臓をKagrenacの施した魔力で壊すことであり、結果としてDagoth Urと我々ともつながりが断ち切れ、今一度定命の者へと戻ることになる。定命のKagrenacは、ありふれた方法で滅びることであろう。神性を損ない、Tribunalが死ぬかもしれない可能性は、必要なリスクであり犠牲であると判断した。
心臓と繋がるためには、通常この三つの手順を経る。Wraithguardの着用者がハンマーのSunderで心臓を叩くと、心臓から純粋な力が溢れ出る。そして、Wraithguardの着用者が剣Keeningで心臓を叩くと、純粋な力が様々な色合いを帯びた力へと砕けていくく。これらの力がWraithguardの着用者に取り込まれ、不滅なる神の性質を与えるのである。
Nerevarineには、三段階目を実行するに際して要求される秘儀を教えることは出来ない。その代わり、NerevarineはKeeningで心臓を二度叩くべし。力のトーンが不安定なパターンに分かれることを引き起こす。そして、トーンが更に崩れるまでKeeningでどんどん叩くことで、最終的には心臓とを結びつけるKagrenacが最初にエンチャントした魔法を無力化して、それによってDagoth Ur、他の心臓の力に浴す者、Tribunalと心臓との繋がりが断ち切れるであろう。心臓に対するKagrenacのエンチャントを破壊することで、心臓が持つ神の力の不正な放出も止まり、MorrowindのBlightも終わるであろう。
Nerevarineも、心臓の力を盗みたがるかもしれない。Dagoth UrとSotha Silだけがこの秘密を握っている。Dagoth Urはおぞましいことに、Kagrenac's Toolを使って神になるためにNerevarineを唆すかもしれない。NerevarineがDagoth Urを信用するほど愚かだとは思わないが、このリスクはありえる。
用心すべし! Wraithguardを嵌めなければ、NerevarineはKeeningとSunderを安全に持つことが出来ない。Wraithguardによって保護されていないと、NerevarineはこれらArtifactのどちらかを持つと、一瞬ごとに傷つけられる。長く持っていると、死が待っている。Wraithguardなしでアイテムを装備して、害されないならば、それは偽者である。
最後に。Dagoth UrにWraithguardを手渡してはならない。死、もしくは囚われの身になる危険の回避に、RecallかAlmsivi Interventionの魔法を使うか、その用意をしておかなければならないだろう。
意外な要素
Dagoth Urは、貴方が心臓に対してKagrenacのエンチャントを破壊するとは考えていない。彼はそれが可能であると知らないだろうし、しないであろう。また、我々がそれを試してこなかったということを知っている。誰もそのような約束された力を犠牲にしてまでとは思っていないのだろう。更に、House Dagothの伸張は、全てのGreat Houseのように、ヒエラルキーの中で挑戦したり対立したりしあっている。NerevarineのAsh Vampireに立ち向かって倒すことととSixth Houseとの戦いはその光の中で見るべきであろう。
Dagoth Urと彼の眷属は、Nerevarineの野望とは心臓を支配することであると推測するかもしれない。その推測によって、Nerevarineが順次Dagoth Urの部下を破り、Dagoth Urの元まで来ることは合理的ではあろう。NerevarineがDagoth Urを破って心臓を支配することができるならば、非常により良いことだ。しかし、論理的には、NerevarineはHouseの頭と取引する前に出来るだけ己を高くしておこうとしているのである。
Dagoth Urは、House DagothにNerevarineを入れなければならないことになる。彼に従う振りは出来るかもしれないが、後に裏切るべし。とはいえ、欺こうとすることは非常に危険である。House Dagothは詐欺と裏切りが受け継がれており、彼自身が詐欺師であることによって、嘘を予測していることだろう。
終わりに
我々は、ここに記述する計画を実行させるためにNerevarineを強制させる気は無い。Dagoth Urを滅ぼす最高の可能性は提供していると思っている。とはいえ、Nerevarineの判断と技を信じることにした。率直に言えば、我らには選択肢が無いのだ。
疑問や質問があれば、Vivecと話すべし。この計画のためにNerevarineのガイドと相談役に徹することに同意した。
Nerevarineが成功した際、Tribunalは生きていないかもしれない。Tribunalに向けた感情は、Morrowindの国と人々に宛てられるように。
大団円と、我らの運命に祈りがもたらされるように。
Lady AlmalexiaとLord Sotha Silに代わって、
Vivec
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