肌も腹も黒いぜ!(Blackmailing Prince Helseth)

 このクエストにはレベル4が必要です。  Morgiahに呼び出されたついでに王子Helsethに会いに行くのもいいかもしれません。王女のクエストが終わってゆとりを作っておいた方がいいでしょう。王子は王座の間の奥の部屋にいます。


 えー、この机の上に乗っているのがPrince Helsethです。勿論妹と同じく純正Dummer。Barenziahの息子です。


「特使を必要としていたところだ、Yui-Liよ。だがそこらにいる、ゼリーで武装をしていたり、ガス頭のように膨れた顔の傭兵では宜しくない。有りがたくない割り込みに対して届けられるべき、最優先の手紙があるんだ。この報酬として、Short Bowだけではなく、Wayrestの王と女王に対して口添えをするし、どこか他の場所ではありつけないかもしれないDaggerfallの問題に関する幾ばくかの情報も差し上げよう。この仕事に乗ってくれるかな?」

 了解します。


「素晴らしい。明日のこの時間会いに来てくれたなら、君に手紙と受取人の名前と居場所を教えるよ」

 翌日、会いに行きます。


「ああ、また会ったね、Yui-Li。これが手紙だ。Elder Councilの筆頭であり、今はBroadhopeのHearthton Residenceに滞在しているLord Castellianに渡してくれたまえ。8日以内にこの手紙を届け、遅れずにここに戻ってきてくれ――大事なことなんだ。先に言っておくが、Lord Castellianは、自分のプライバシーを大事にしすぎるのでね。Hearthton Residenceへの君の来訪には邪魔が入るかもしれないから用心してくれ。それに、個人的な意見が書かれているので手紙は読まないでくれ。この中身が漏れ出たら、遺憾に思うだろう」

 読むなと言われると読みたくなるのが人の常であるからして、主人公特権ということでロードを駆使して読んでしまいましょう。ハハハ。




 親愛なるLord Castellianへ。

 この手紙をお届けするに際しては、かなり強硬な手段が取られたかも知れないであろう必要があったことをお詫びいたします。ですが、城でそのような微妙な問題ついて貴方に話を持ちかけることは無分別なことであると存じまして。私は、冠に忠実を尽くし、国内事情におきましては中立の立場を保ってこられたことを長く賞賛しております。何とかして、屈辱的な筋書きより貴方をお救いいたしたいだけなのだと理解ください。問題は、貴方の妹君であらせられるLady Pasiphaが握っております。彼女は国外に住んでおりますが、定期的に宮廷の者どもと情報を交換しております。私は貴方たちの兄妹愛と、互いに対する思いやりを理解して、尊重しております。私の好奇心に満ちた質問に、Lady Pasiphaは貴方の手で書かれた感動的な手紙をいくらか送ってくれたのですから。
”歓喜に満ちて、クリームの中に半分沈んだ赤いベリーを見出したことがあるのですか? それ程私は貴女のことを夢見て想っているのです、私の最愛の人よ、私の魂を貴女に注ぎましょう、可愛い人よ、貴女が触れるなら、愛しい方よ、私の魂はすっかり奪われてしまいました”
 このレディに対する貴方の愛情の清廉潔白ぶりに関しては貴方と私は理解しておりますが、ご存知のように、宮廷には色欲に塗れた心を持つ方がより多く、グロテスクな方向へと誤解してしまうことでしょう。彼女の夫は、私も存じておりますが、嫉妬深さとその怒りに関しては有名でございます。悲観的な反応を避ける最も良い方法に関し、私はその問題に関していくつか思う所がございますが、出来る限り早い機会に返事を頂くことを期待しております。Wayrest城でお待ちしています。

 Helseth
 Prince of Wayrest

 要するに女性関係、それも恐らく近親相姦をネタにした脅迫文です。これにつきましては王位継承問題をめぐる争いが裏にあるようです。Wayrestの王家には故Queen CarolynaとKing Eadwyreの間に生まれた王女Elysanaがいます。順当に行けば彼女が王位を継承するのですが、King Eadwyreは現在Barenziahを后にしております。元々Barenziahは396年の Arnesian Warで戦死したSymmachusの妻であり、HelsethとMorgiahは二人の間に出来た子供、というわけです。王位が欲しいHelsethは脅迫に走ったというわけですね。ですがまあ、最終的にHelsethはMorrowindの王となるわけですから、この企みは最終的に失敗するのでしょう。


 じゃ、渡しますかね。


 Lord Castellianが手紙を読む間待つことにした。彼の肌は青褪め、手は震え始めた。

「分かった。Prince Helsethに返事を書くので待っていてくれ」
 たった一分で返事を書くと、貴方に手渡した。


 手紙にはこのようなことが書かれています。

 Prince Helsethへ
 貴殿の親切心を理解いたしましたので、貴殿の都合が付き次第すぐに話し合う所存です。

 Lord Castellian

 では報告しましょう。


「よくやってくれた、Yui-Li。君の芽を出しつつある評判は目を見張るに値する。Lord Castellianは今はかなり融通が利くようになった」


「それはともかく、これが約束のShort Bowだ、Prince Helsethは約束したことを違えるような男だとは言わせない。
 ああそうそう。Daggerfallの状況に関して教えることを約束していたな。私の家族は普通の者が知っているよりも多くのことをしたと思う。我々はKing LysandusとKing Camaronの元に相談役を送り、Battle of Cryngaine Fieldの直前に意見の相違を修正しようとした。Lysandusは嫌なほど皇帝に忠実であるのに対して、Camaronは自治権の拡張のために戦っていた。相談役の報告によると、GortwogのOrcによって道半ばで待ち伏せされたせいで到着が遅くなりすぎてしまったのだという。しかし、少なくとも我々の相談役の何名かがLysandusのテントに到着し、彼とちょっとの間話をしたということも聞いた。今の時点では、これ以上のことは言えない。詳細な情報を得るか、状況が進めば君に話すつもりだ」

 ちなみに、手紙を開封してしまうとReputationが下がったり、Lord Castellianが口封じに刺客を送ってきたりするので、手紙を見る際は気を付けて下さい。

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(2009.9.13)