手紙の入手を頼まれて(Mynisera's Letters、The Wayrest Painting)

 さて、Nulfagaについての用事を先だってこなしましたが、Aubk-iはこのことで自分を信用してくれたらしく、手紙をよこしてくれます。


 Daggerfallの衣装を身につけた勇敢そうな若い女性が手紙を持って現れた。さっと踵を返すと彼女は馬に載って走り去って行った。


 親愛なるYui-Liへ

 もう一度貴方の助けが必要になりました。この前Nulfagaの問題で貴方が私に仕えた際に見せた勇敢さと判断力は非常に得がたいものです。次にCastle Daggerfallに立ち寄る際は、私の元をお訪ねなさい。

 Aubk-i
 Queen of Daggerfall

 というわけで行ってみましょう。


「Yui-Liよ、どう言えばいいものかわかりません。貴方の祖先の名誉にかけて約束して頂きたいのですが、出来る限りの力を振り絞って私を助け、私が言ったことや貴方が見たものを一切他言しないようにして頂きたいのです。誓ってもらえますか?」


「ならば信用いたしましょう、Yui-Liよ。問題は、私の義母上であり、Daggerfallの未亡人の女王にしてLysandusを亡くしたMyniseraに関することです。家政を治める者として、あの方がCatsle Necromoghanと呼ばれる要塞の維持費を支払っていたことに気が付きました。少し前、あの方は書類の束と共に姿を消して、手ぶらで数日後に戻ってきました。あの方は手紙の他の包みと共に最近姿を消しましたが、私の密偵は彼女がCatsle Necromoghanに行ったことを確認しました。貴方はあの方の活動の正当性に関する疑惑の証拠を持ってきて下さい。私は証拠を提供できる立場ではないのです。私が貴方にして欲しいことは、Catsle Necromoghanに行き、手紙の小包または彼女の活動に関する他のいかなる情報でも見つけ出してくることです。Myniseraは13日後に戻ってきます。それ以上の猶予はないでしょう。幸運を祈ります」

 さて。財政を横流ししてるんじゃないかって疑惑でもあるんでしょうか。でもAubk-iはSentinelが出した人質みたいなものだと言われてますからねえ。軍備に関する情報を母国であるSentinelに流すんじゃないかって穿った見方も出来ますが。

 ここで、また別のところから手紙が来ました。


 Sentinelの紋章を纏った従者の少女がパリっと折り目が付けられた封筒をよそよそしく手渡してきた。貴方の質問を無視して、彼女は歩き去っていった。


 親愛なるYui-Liへ

 次の季節が終わるまでに我等の宮廷にお越しくださるようお願いいたします。
 Prince Lhotunは貴方のことを高く賞賛していました。貴方のお越しをお待ちしております。

 Akorithi
 Queen of Sentinel

 ふむ、Lhotunが口利きをしてくれたお陰でクエストが発生したみたいですね。
 今は別のクエストがあることですし、後回しにいたします。


 ダンジョンの名前はランダムで変わるみたいです。とはいえ一応「Castle」なのに・・・。
 と、ここまではいいのですが。

 迷いました。

 弁解いたしますと、クエストがらみのダンジョンは非常に複雑な構造となっております。これだけなら「なんだ」と思われるかもしれません。しれませんが、Daggerfallのダンジョンは「詰め込みすぎ」なのです。MorrowindやOblivion、あるいはFallout3ならば過剰な複雑さ回避のために、構造を複雑にしたい場合は一つのダンジョンを複数区画に分け、程よい難解さが楽しめるつくりになっております。迷うといっても程度が知れております。プレイヤーの視界も広いですし。しかしDaggerfallは・・・。おまけに、Daggerfallの地図は平面図ではなく立体図となっておりまして、致命的に見にくいのです。自分が一体どこにいるのかさっぱりわかりません。
 UESPによると、クエストアイテムは六箇所あるうちの一つにランダムに置かれる模様です。一つは画像つきの地図が載っておりましたので行けましたが、ありませんでした。二つ目は文字のみの案内でも何とかいけました。ありませんでしたが。しかし三つ目からは一体どこのことを言っているのか分からなくなってしまい、城内を数時間彷徨ってもさっぱりでしたので遂行は諦めました・・・。このクエストは必須というわけでもありませんので、諦めても問題はありません。

 もしこのクエストを遂行できた場合、クエストアイテムには次のことが書かれ、Aubk-iはこのように言うそうです。

 手紙に書かれていたこと

(最初のページ)
 ・・・貴方からあまりに長く離れ、我が心は・・・

(二ページ目)
 ・・・貴方の愛と私の唇、しかし、彼らが口にする言葉は忘れて下さい・・・

(三ページ目)
 ・・・彼女は貴方が不義を働いていることを疑っています・・・それに私は貴方の全てを崇拝して止みませんが、貴方の虚ろな冠と虚ろな結婚指環、二つの空虚な円が貴方を陥れて痛みをもたらしていることも・・・私はLysandusのMedoraでありたいといつも強く願っています・・・身体と、貴方の手から一口の甘露を・・・私を愛して・・・永遠に・・・

(四ページ目)
 ・・・ーク。しかし、全ての雄のOrcが死に絶えて強・・・った後でさえ、最悪の解決法を・・・
(雌のOrcが・・・において雄のOrcより弱いということは滅多にない・・・粗末な野営地には老人と病人だけが・・・Cyrodiilの基地のことを話し・・・子供の助命を嘆願したが、Prince Klaiusは子供たちは強く逞しくなるだろうからして、馬鹿な指導者だけが人間以下の存在に慈悲を示すだろうと申した。彼は部下に子供たちをスポーツのように殺す許可を与えた。そして、彼ら全員が、書くことすら出来ない方法で殺されたのだ。私のレディよ、私はそれを見たのだ。申し訳ないことだが、貴方の父君は酷い凶行を・・・止めろと言わなかったのは私の恥だ・・・全てに泥を塗るものだ・・・

(五ページ目)
 ・・・私の責務を放棄しよう。貴方と・・・一緒に。世界中の人間は非難するだろう。Betonyが終わったら・・・これを。私はCrygaineで奴らを打ち負かしてやる。死が・・・まで。誰も、王が辞めるとは思わんだろうよ。

 恐らくLysandusと、Mynisera、彼の愛人であったMedoraの手紙でしょうか。Prince Klaiusはこの後のAubk-iの言葉にも出てきますが、Myniseraの父親で、Orcとの戦いを指揮していた人物でしょう。Betonyとは、彼が戦死したとされるWar of Betonyのことでしょうね。Crygaineは地名と思われます。王位を返上してまでMedoraと添い遂げたかった模様ですが、残念ながら果たせなかったようです。
 さて、手紙を見たAubk-iは次のように言います。

「何と悲しいことなのでしょう。正直なところ、手紙にこのようなことが書かれているなどとは思いませんでした。哀れなMynisera。宮廷の誰もが、夫である先王Lysandusが別の女性のことを愛していたと知っているのに、未だに証拠を隠そうとしていたなんて。Lysandusに対するあの方の忠誠は、皇帝に対する彼の愚かな忠義とほとんど同じくらい大きなものです。
 それに、哀れな幼子のことも。罪の無い人を虐殺するほど酷いことはありません。私どもはOrcが野蛮であることを知っていますが、子供たちにするようなことではないのです。Myniseraは彼女の父親がそのようなむごい所業の責任があることを知られたくなかったのでしょう。さて、Yui-Liよ、貴方の勇気と判断力に感謝します。報酬ではなく贈り物として、この尊敬を込めたちょっとした証を貰ってください。(ランダムな神)の加護がありますように」


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(2009.9.23)