Corpse Preparation Volume Two: The Skeletal Corpse
死体の調整法 第二巻 死体が骨の場合
著者不明
骨の使用人を蘇生する際、最も重要なことは、骨格が完全に揃っていることである。骨格の重要な部分が失われているならば、残念な結果に終わることさえ有りえるのだ。骨を蘇生させようというだけならば、完全か、ほぼ完全に骨を揃える必要がある。
骨を蘇生させる魔術を用いる際には適切な場所に骨を配置するべきだが、関節の繋がりを強固にする処置を追加することで、骨はかなり強くなるだろう。最も一般的に用いられる処置は、革紐できつく骨を結びつけることである。一部の施術者は関節を繋ぐために鉄の釘を打ち付ける。高価で時間はかかるものの、使用人の弱点を補うものとなるであろう。アマチュアでも骨をかなり強固にすることができるゆえ、詳細は省くことにする。骨の使用人を結びつけて補強するこの施術だけは最も優れた処置として知られている。アマチュアはしばしば、骨をあまりにきつく結び付けるが故に、骨の動きを制限してしまい、役に立たなくするという過ちを犯す。これらの問題には十分な経験を積んで処置するしかなかろうし、強固に束縛するほうがより良い間違いではある。ある者は、後の日まで、骨を常に緩めてしまうかもしれない。
学生へもう一つ注意しよう。多くの死者は何度も蘇生させることは可能であるが、骨はしばしば損傷を受け、再び蘇生させることを不可能にする場合もある。骨の調整には処置が必要であるもう一つの理由がこれである。あまりに多くの若い死霊術師たちは、ほとんど調整をせずにあらゆる骨を蘇生してしまうのだ。死体を得ることが難しいならば、この種の非効率的なやり方は多めに見られないことだろうものだが。
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