RamidasのMorrowind探検記 その2
さて、Silt Striderに揺られること数時間、無事にBalmoraに到着いたしました。Hlaalu様式の平らな屋根の家が軒を連ねているのがよく見えます。それにしても、流石商家Hlaaluの街というべきか、色々な商店が軒を連ねておりますね。
ここで『Guide to Balmora』を開いてみましょうか。この街についての一通りのことは記されています。
まず目に付くのが、街の中心を流れるOdai川です。この街に住む「一般的な人々」は、川の向こう側に固まって住んでいるようです。商店やギルドのサービスなどは、ほとんど川のこちら側に固まっています。
西の丘の上はHigh Townと呼ばれ、その名の通りHighな方々が集まる場所のようです。Tribunal Temple、Hlaalu Council Hall、高級住宅街、高級店、Morag Tongの会館があるそうですよ。私が寄るとするならば、High Townの錬金術店でしょうか。Altmerの女性が店のオーナーのようです。それにしても、暗殺組織が堂々と一等地に事務所を構えているとは。帝国では考えられないことです。
おっと、話が逸れましたね。西の丘のすぐ下にあるのがCommercial Districtと呼ばれる通りでして、ギルドの会館や、各種商店が軒を連ねているようです。Imperial CityのMarket Districtを思い出しますね。
川の向こうはLabor Townです。先ほども言いましたが、要するに住宅街ですね。店などは少ないようです。
それと、Fort Moonmothという、帝国軍が駐留している砦が街の東にあるそうです。そこにも店があるようです。Nineを信奉するImperial Cultの支部もあるようですね。それにしてもこの案内、Thieves Guildのことまで書いてあるのですが、いいのでしょうか。
それはさておき、今日はここに泊まることにしましょう。私は体力がありませんから、少し疲れてしまいました。横になれるところを探しましょう。
Silt Strider乗り場のすぐ目の前にある建物は二軒とも宿屋なのですが、どちらもなんていうか・・・でしたので、通りを奥に行ったところの店に宿を取ることにしました。住宅街にも宿屋はあるみたいなのですが、商店街からは離れていますのでここに泊まることにします。
少し女将さんと話をしましたが、この地でも各ギルドは会員を募集しているようです。フリーランスの冒険者というのも今時厳しいですから、団体に所属することで仲間を増やし、会員のみに限定されたサービスを求めるのも理にかなうもの。ただ、団体に所属しますと、その団体を好ましくない別の団体からは恨まれてしまいます。ですので、迂闊にあれこれ入ることはこの地では好ましく思われません。Cyrodiilは親帝国組織ばかりで、反Cyrodiilの団体があったとしても大抵は隠れているものですが、MorrowindはCyrodiilの組織とMorrowindの組織が混在した状態にあります。帝国を嫌っているDunmerも多く、私が仕官しようと思っているTelvanniは友好的な組織が全く存在せず、Mages Guildとすこぶる仲が悪いと聞いたことが。まあとにかく、組織選びは慎重に、ということですね。
とりあえずお酒と美味しい食事でも食べて一息つきますか。CyrodiilはブランデーとSkingrad産のワインが有名ですが、Morrowindも固有の地酒があります。どれも美味しいものですよ。ただ、飲むと力は上がっても頭が働かなくなるものが多いので、差し迫った時に安酒(大きなボトルがそれです)を飲むのは、私のような魔術師には致命的と言えます。高級酒(手前の小さな瓶)はそういうことはないのですけれどね。
Comberryという木の果実が使われているものがGreefとSheinです。ブランデーとワインですね。MazteはSaltriceから作られるビール、Sujammaがリキュールです。この四つは安価で手に入りますが、先ほども言ったように悪い効能をも秘めています。Cyrodiilのウィスキー、FlinとCyrodiilic Brandyはそうでもないのですが・・・関税の関係か、値段がかなり高いので気軽には入手しにくいのです。
この国の宿は一律10ゴールドと、安価に抑えられております。帝国ですと、粗末なベッドロールの部屋に案内されてもおかしくないくらいの値段ですが、私のような旅行者には助かります。
疲れていたためか、昨晩は久しぶりに熟睡しました。それでは、Balmoraの店を回ってみましょう。
本屋はそれなりに揃っている模様です。Morrowindで初めて見かけるタイトルの本もあり、好奇心をそそられます。ただ、本は重いわかさばるわで、持ち運びには不便な代物です。雨や戦闘などで本が台無しになったらと思うと、抱えて移動するのは恐ろしいというもの。泣く泣く本は諦めて店を後にしました。
私、Telvanniに入ったら、本を好きなだけ買い占めるんだ・・・って、何を言っているのでしょうか。
あらかた店を回った後、Mages Guildの看板がふと目に入り、足が止まりました。もう二度と敷居をまたぐこともないでしょうが、実際に看板を目にしてしまうと、やはり懐かしくなるものですね。
・・・私は死霊術師ではないのですが、医学的な観点から、死体や骨で研究をしておりました。ゾンビを作って悦に入ったり、あるいはリッチなぞになって永遠の命を得るとかいう気は全く無かったのですが、周囲からすれば、私のやっていたことは十分薄気味悪いものと言えたでしょう。そういうわけで、反死霊術師のTraven派から糾弾されて出奔したというわけです。
国を出たら、身分を偽装してMages Guildに入りなおせば、と考えたことも一度はあります。ですが、万が一正体が露見したら、私と師匠の立場が悪くなる、では済まされません。師匠は脛に傷をお持ちですから、下手をすれば抹殺対象になるのかもしれないのです。私がTelvanniに行くことには応援してくださいましたし、そのことについての風当たりは自分で何とかすると仰っていただきました。師匠は強い方ですし、万が一追われる事態になったとしても、彼女ならばきっと大丈夫なのだろうとは思っておりますが、だからといって軽率な行動をして師匠の居場所を奪う訳には参りません。
現在ギルドは死霊術師の一掃を図り、犠牲を厭わない改革に躍起になっております。ただ、帝国はNineの一柱にArkayを据えているとはいえ、死霊術そのものは今現在も違法化はされておりません。その一方で、個人の精神と肉体は法律で保護されています。初代ギルド長のVanus Galerionからして、Mannimarcoと戦っていたくらいです。
しかし、犯罪者や反逆者の死体を合法的に与えられて研究をしていた者も多いのです。つまり、公と結びついていたことになりますね。加えて、Archmageの心一つで、死霊術に対する方針はころころ変わったものです。召喚術に祖霊を召喚するものもあり、神秘魔法に魂をソウルジェムに縛り付けるものもあり・・・それも死霊術の一つだという者もいます。この曖昧さ加減だけでも、死霊術がいかに微妙なものかのかおわかりになるやもしれません。
どうして急に禁止するのかと、非難も沸きあがりましたが、上層部の締め上げは厳しいもので、大勢の会員がギルドを後にしていきました。まだ残っている者もおりますが、どうなることか・・・。
私はといえば、人体実験などする気はないにしても、ギルドに戻れたところで、居場所も無いでしょう。ならばやはり、Telvanniに行くしかないのです。
湿っぽい話、失礼しました。話題を変えましょうか。
一日かけてBalmoraを回った後は、錬金術の素材を収集するためにフィールドワークに出かけることにしました。店屋でも素材を売ってはいますし、いくらかサンプルを購入しましたが、やはり直接収集したほうが安上がりです。
この草の繊維と、
この花で作った薬は、身体に塗りつけておくと体熱で成分が気化し、いい香りを放つようです。軽い素材で作っているので、薬もあまり重いものにならずに済みました。私は喋りはともかく、この通りの顔ですから、好感度が上がる薬というのは大事なのです。でも沢山製造できましたし、路銀稼ぎのためにも、多少は売ることにしましょう。師匠は私が国を離れるとき、餞別として最高級品の錬金器具を贈って下さいました。お陰でいい薬が作れます。ただただ、そのことに感謝するしかありません。
ところで、好感度が上がるといえば、Telvanni Bug Muskが有名なようですね。何でも、Orcでさえ魅力的に見せることが可能なのだとか。銘から考えると、虫の分泌液から製造したものでしょうか。余裕ができたら研究のために買ってみましょう。
植物を採集している間に、Calderaに到着いたしました。そういえば、Balmoraの北に位置する町でしたね。帝国のガードが駐留しているということは、帝国系の町のようです。位置的にはAld'ruhnとBalmoraに挟まれた感じになるのでしょうか? これより北は、恐らくRedoranの領地なのでしょうね。丁度いいですね。薬を卸していきましょうか。
鉱山業で繁栄している閑静な町なのですが、Scampを飼っているOrcもいるようですね。しかもこのScamp、商売までしているとは。
さて、今日の旅はこの辺でお終いにしましょうか。宿は一件だけだそうですが、なかなか綺麗なところでした。Balmoraのものよりも良さそうな部屋です。帝国系の宿だからでしょうか・・・というのは偏見かもしれませんが。まずはこの辺りを探索するのも良さそうですね。
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(2009.5.2)